2015年6月22日月曜日

演じる心

「演じる」ということを、君は良いものと思うだろうか。
それとも悪いものと思うだろうか。

自分の心にふたをして、自分を欺いてはいけない。

けれど、異なる自分を演じることは、自分を欺くことにはならないと、僕は思う。
なぜなら、異なる人を演じることで、異なる人の心を学ぶことが、できるからだ。
それは、多様な価値観の吸収過程といえる。

いつか自分の心の中に、全く異なる価値観が、全く等しく愛おしく思える時がくる。
それは、いわば異なる価値観を持つ複数の人格が、自分という一つの器の中で、異なったまま統合された状態になるということだ。
「複雑なる一個の自己」を生むことだ。

そして、その複雑な自分から、時と場合と相手に応じ、適切でシンプルな言葉が出てくるように、知性を磨き、言語化スキルを磨いていけば、君の口から出る言葉は「言霊」(ことだま)となって、人の心に染み入るだろう。

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